
皆さんこんにちは!
宮崎中部緑化株式会社です!
~人手不足~
法面工事業は、道路、山間部、造成地、河川、ダム、鉄道沿線、宅地の裏山など、さまざまな場所で斜面の崩壊を防ぎ、安全な環境をつくる重要な仕事です。普段の生活の中で法面工事に注目する機会は少ないかもしれませんが、私たちが安心して道路を通行できること、住宅地や施設が安全に利用できること、土砂災害のリスクを抑えられることには、法面工事の技術が大きく関わっています🚧
法面とは、切土や盛土によってできた斜面のことです。山を削って道路をつくった場所や、土地を造成した場所などでは、斜面がむき出しになることがあります。そのまま放置すると、雨や風、地震、地下水、植物の根、凍結融解などの影響で崩れやすくなる場合があります。
そこで、モルタル吹付、植生工、法枠工、アンカー工、落石防護工、ネット工、ロープ伏工、排水工など、さまざまな工法を用いて斜面を保護します。法面工事は、自然環境と土木技術の両方を理解する専門性の高い仕事です。
しかし、そんな法面工事業では現在、人手不足と技術継承が大きな課題となっています。
法面工事は、一般的な土木工事の中でも特殊性の高い分野です。
作業場所は平坦な地面ではなく、急斜面や高所、山間部、道路脇、崖地などになることが多くあります。足場が悪い場所で作業することもあり、ロープや安全帯を使用する場面もあります。重機を使える場所もあれば、人力での作業が必要な現場もあります。
また、法面工事では、単に材料を施工するだけではなく、斜面の状態を見極める力が必要です。
地質はどうか。
水の流れはどこにあるか。
ひび割れや浮石はないか。
雨が降った時にどこへ水が集まるか。
崩れやすい層はないか。
周辺に住宅や道路はあるか。
こうした現場判断が、施工品質と安全性に大きく関わります。
そのため、未経験者がすぐに一人前になることは難しく、現場経験を積みながら少しずつ技術を身につけていく必要があります。
法面工事業では、若手人材の確保が難しいという課題があります。
法面工事に対して、「高所作業が怖そう」「山の現場が多そう」「体力的に大変そう」「危険な仕事なのでは」といったイメージを持つ方もいます。確かに、法面工事は安全管理が非常に重要な仕事であり、厳しい環境で作業することもあります。
しかし、法面工事には大きなやりがいがあります。
崩れる危険のある斜面を安定させる。
道路や住宅地を土砂災害から守る。
災害復旧に関わり、地域の安心を取り戻す。
自然と向き合いながら、人々の暮らしを支える。
このような社会的価値の高い仕事であるにもかかわらず、その魅力が若い世代に十分伝わっていないことが、人材不足の一因になっています。
法面工事では、ベテラン職人や現場管理者の経験が非常に重要です。
同じように見える斜面でも、土質や岩盤、湧水、勾配、周辺環境によって対応は変わります。施工図面があっても、実際の現場では予想外の状況が出てくることがあります。
例えば、掘削してみると想定より地盤が弱い。
雨の後に湧水が増える。
浮石が見つかる。
法面の一部が想定より風化している。
重機が入りにくい。
道路規制が必要になる。
こうした時に、現場で冷静に判断し、安全に作業を進める力が求められます。
ベテランは、過去の経験から危険を察知し、作業手順を調整し、若手に注意点を伝えることができます。この経験値は、会社にとって大切な財産です。
法面工事の技術継承が難しい理由の一つは、現場ごとに条件が違うことです。
室内作業や工場作業のように、同じ環境で同じ手順を繰り返す仕事ではありません。山間部、道路沿い、住宅地、河川沿い、災害現場など、現場ごとに条件が変わります。
そのため、単純なマニュアルだけでは対応できない部分があります。
また、忙しい現場では、若手にじっくり教える時間を確保しにくい場合もあります。工期、安全管理、天候、交通規制、材料搬入など、現場では多くのことを同時に管理しなければなりません。
昔ながらの「見て覚える」教育も大切ですが、それだけでは若手が不安を感じやすくなります。
なぜこの順番で施工するのか。
なぜこの場所に排水が必要なのか。
なぜロープの掛け方を確認するのか。
なぜ浮石を先に処理するのか。
なぜ天候判断が重要なのか。
こうした理由を説明しながら教えることで、若手は作業の意味を理解しやすくなります🌱
人手不足を解決するためには、未経験者でも成長できる環境づくりが必要です。
最初は、道具の名前、安全装備の使い方、現場での動き方、材料の準備、片付け、簡単な補助作業から始めることができます。次に、ロープ作業の基本、吹付作業の補助、植生工の補助、金網設置、排水工の補助、施工写真の記録など、段階的に学んでいきます。
法面工事では、とにかく安全意識が重要です。技術を覚える前に、危険を知ることが大切です。
急斜面での姿勢。
足場の確認。
落石への注意。
上下作業の禁止。
声掛け。
天候変化への対応。
保護具の正しい着用。
こうした基本を丁寧に教えることで、未経験者も安心して成長しやすくなります。
法面工事では、資格や講習も重要です。
高所作業、ロープ作業、玉掛け、車両系建設機械、職長・安全衛生責任者、土木施工管理技士など、現場で必要になる資格や知識は多くあります。
会社が資格取得を支援することで、若手の成長意欲を高めることができます。また、資格を取得することで、本人の自信にもつながります。
さらに、現場だけでなく座学や社内研修も大切です。過去の災害事例、ヒヤリハット、施工事例、写真を使った振り返りなどを行うことで、技術と安全意識を高められます。
若手人材を集めるためには、法面工事の魅力を積極的に発信することも大切です。
法面工事は、地域の安全を守る仕事です。災害を未然に防ぐ、崩れた斜面を復旧する、道路を安全に通れるようにする。社会貢献性が高く、自分たちの仕事が地域に残る仕事です⛰️
ホームページやSNSでは、施工前後の写真、現場での安全対策、若手スタッフの成長、資格取得支援、災害復旧への取り組みなどを発信すると、仕事の価値が伝わりやすくなります。
「危険そうな仕事」ではなく、「地域の安心を守る専門職」として伝えることが、人材確保につながります。
法面工事業における人手不足と技術継承は、業界全体にとって大きな課題です。
法面工事は、斜面の崩壊を防ぎ、道路や住宅地、地域の安全を守る重要な仕事です。その一方で、高所や急斜面での作業、現場ごとの判断、専門工法への理解など、高い技術と安全意識が求められます。
これからの法面工事業には、若手を育てる仕組み、資格取得支援、ベテラン技術の見える化、働きやすい環境づくり、仕事の魅力発信が欠かせません。
斜面を守ることは、地域の暮らしを守ること。法面工事の技術を次世代へつなぐことが、安心できる社会づくりにつながります⛰️👷♂️✨